DIYやちょっとした補修作業でセリアの絶縁テープを探しているけれど、どの売り場にあるのか分からず困っていませんか。
100均には多様なテープが並んでいるためそもそも絶縁テープとビニールテープは同じものなのか、その違いが分からず購入をためらうこともあるかもしれません。
この記事では電気を通さないテープの基本からセリアやダイソー、キャンドゥといった100均のビニールテープや絶縁テープの状況まで詳しく解説します。
ダイソーの絶縁テープ売り場との比較や100均のビニールテープが豊富なセリアの品揃え、そして100均以外で絶縁テープはどこで買えるのかさらには絶縁テープは何回巻いたらいいのかといった具体的な疑問にもお答えします。
この記事を読めば、あなたの探しているテープがきっと見つかります。
※クリックするとAmazon公式サイトに飛びます。
※期間内の解約で料金はかかりません。
この記事の内容
- 絶縁テープとビニールテープの根本的な違い
- セリアやダイソーなど100均各店のテープ売り場の場所
- 用途に応じた正しいテープの選び方
- 絶縁テープを安全に使うための基本的な注意点
セリアの絶縁テープはどこ?基礎知識と売り場
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
ポイント
まずは電気を通さないテープについて知ろう
電気を通さないテープとは、その名の通り、電気を遮断する性質(絶縁性)を持つ特殊な粘着テープのことです。
主に電線の被覆が剥がれた部分の補修や配線同士を接続した箇所の保護、感電防止といった電気工事の場面で利用されます。
基材となる素材
このテープが電気を遮断できる理由は、基材となる素材にあります。
多くはポリ塩化ビニル(PVC)やゴム、ガラスクロスなどが使われておりこれらの素材は電気を通しにくい特性を持っています。
この特性のおかげで電気が流れている箇所に巻いても外部に電気が漏れるのを防ぎ、安全を確保することができるのです。
注意点
ただし注意点として電気を通さないテープであればどれでも同じというわけではありません。
製品ごとに耐えられる電圧の限界(絶縁破壊強度)が定められています。
家庭用の低い電圧で使うものから、業務用の高い電圧に対応するものまで様々です。
用途に合わないものを使用するとテープが溶けたり発火したりする危険性があるため、使用する場所の電圧を確認し適切な製品を選ぶことが大切です。
絶縁テープとビニールテープは同じもの?
多くの方が混同しがちですが、絶縁テープとビニールテープは同じものではありません。
見た目が似ているため誤解されやすいのですが、その目的と性能は根本的に異なります。
「絶縁テープ」は電気絶縁
言ってしまえば「絶縁テープ」はビニールテープという大きなカテゴリの中の、”電気絶縁”という特殊な目的のために作られた専用品です。
「ビニールテープ」は汎用品
一方で一般的に「ビニールテープ」として販売されているカラフルなテープの多くは電気絶縁性能が保証されていない、いわゆる汎用品です。
この違いを理解しないまま、装飾用のビニールテープを電気配線に使うと重大な事故につながる可能性があります。
テープを選ぶ際は製品のパッケージや表示をよく確認し、「電気絶縁用」やJIS規格(日本産業規格)のマークがあるかどうかを必ずチェックする習慣をつけましょう。
絶縁テープとビニールテープの明確な違い
前述の通り、絶縁テープとビニールテープには明確な違いが存在します。
その違いを「目的」「性能」「安全性」の3つの観点から整理すると、より理解が深まります。
目的の違い
まず最大の目的が異なります。
- 絶縁テープ: 電気配線の絶縁保護が主目的です。感電や漏電、ショートによる火災を防ぐために使用されます。
- ビニールテープ: 主に、物を束ねる(結束)、目印をつける(識別)、仮止め、装飾、防水目的の補修などに使われます。電気を通さない設計にはなっていません。
性能の違い
目的が違うため、求められる性能も変わってきます。
- 絶縁テープ: 高い電気絶縁性が求められます。また、配線にしっかりと巻き付けられるよう、伸縮性に優れています。製品によっては、耐熱性や難燃性(燃えにくさ)も備わっています。
- ビニールテープ: 粘着力や耐水性はありますが、電気絶縁性や耐熱性は保証されていません。高温になる場所では粘着剤が溶けてベタベタになることもあります。
安全性の違い
これが最も重要なポイントです。
- 絶縁テープ: JIS規格(JIS C 2336)などで安全基準が定められており、その基準をクリアした製品にはその旨が記載されています。安全に電気作業を行うための必須アイテムです。
- ビニールテープ: 電気絶縁に関する安全基準はありません。電気配線に使用した場合、絶縁破壊を起こして感電や火災の原因となるため、絶対に使用してはいけません。
このように両者は似て非なるものです。
用途を正しく理解し、使い分けることが安全のために不可欠です。
セリアにあるビニールテープの売り場はここ
セリアでビニールテープを探す場合、主に2つの売り場が考えられます。
店舗のレイアウトによって多少の違いはありますが、以下のコーナーを探すと見つけやすいでしょう。
文房具コーナー
セロハンテープやマスキングテープ、両面テープなどが集められている棚に一緒に陳列されていることが多いです。
こちらは主に工作や装飾、ラッピングなどに使われるカラフルなビニールテープが中心となります。
DIY・工具コーナー
ドライバーやペンチ、補修用品などが置かれているエリアです。
こちらのコーナーではより実用的な、補修を目的としたテープ類が見つかる可能性があります。
もしセリアに「電気絶縁用」と明記されたテープが置かれているとすれば、このコーナーにある可能性が高いと考えられます。
探しても見つからない場合
もし探しても見つからない場合は、店員さんに「ビニールテープはどの売り場にありますか?」と尋ねてみるのが最も確実です。
その際、電気の配線に使いたい場合は「電気用の絶縁テープはありますか?」と具体的に質問することをおすすめします。
絶縁テープは何回巻いたらいいか知ってる?
絶縁テープを安全に使う上で、巻き方と回数は非常に重要な要素となります。
ただ闇雲に巻けば良いというわけではなく、適切な方法で施工することでテープ本来の絶縁性能を最大限に引き出すことができます。
半がけ(ハーフラップ)
一般的にテープを巻く際は「半がけ(ハーフラップ)」という方法が推奨されています。
これはテープの幅の半分が重なるようにして、少し引っ張りながら巻きつけていく手法です。
こうすることでテープ同士がしっかりと密着し、隙間なく均一な厚みで保護層を作ることができます。
巻く回数に厳密な決まりはありませんが、安全性を高めるためには少なくとも2周以上巻くことが基本です。
特に電圧が高い箇所や物理的な負荷がかかりやすい場所では、3周、4周と重ねて巻くことでより絶縁性と強度を高めることができます。
巻き方のポイント
- 引っ張りながら巻く: テープを少し伸ばし気味に巻くことで、被着体にしっかりとフィットし、剥がれにくくなります。
- 半がけで重ねる: テープ幅の半分が常に重なるように意識して巻き進めます。
- 巻き終わりはしっかり押さえる: 最後の部分はテープを引っ張らずに巻き、指で強く押さえて密着させます。これにより、時間経過によるテープの浮きや剥がれを防ぎます。
家庭での簡単な補修であれば半がけで2周程度巻けば十分な場合が多いですが、安全に絶対はありません。
不安な場合は専門知識のある方に相談するか、より厚く、複数回巻くことを心がけてください。
他の100均とセリアの絶縁テープを徹底比較
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
100均で買える絶縁テープの種類
100円ショップで販売されているテープ類は非常に豊富ですが「電気絶縁用」と明記された絶縁テープの取り扱いは、店舗や時期によって状況が異なります。
単色のビニールテープ
多くの場合、100均で見つかるのは黒や白、赤、黄色といった単色のビニールテープです。
これらの中にはパッケージに「電気絶縁用」「600V以下で使用」といった記載がある製品も存在します。
これらはJIS規格に準拠した正式な絶縁テープと考えて良いでしょう。
多色セットになったビニールテープ
一方で、デザイン性の高いマスキングテープのような扱いで、多色セットになったビニールテープも販売されています。
これらは主に装飾や識別のための製品であり、電気絶縁性能は持たないことがほとんどです。
要するに100均で絶縁テープを購入する際は価格や色だけで選ぶのではなく、必ずパッケージの表示を確認し「電気絶縁用」という文言があるかどうかをチェックすることが何よりも大切です。
もし記載がなければそれは単なるビニールテープであり、電気配線には使用できないと判断してください。
ダイソーの絶縁テープ売り場と品揃え
ダイソーは100円ショップの中でも品揃えが豊富で、絶縁テープが見つかる可能性も比較的高いと言えます。
ダイソーで絶縁テープを探す場合、ターゲットとなる売り場は主に「電気用品コーナー」や「工具・DIYコーナー」です。
売り場の特徴
これらのコーナーには、延長コードや乾電池、ドライバーといった商品が並んでおりその一角にテープ類がまとめられています。
セリアが文房具コーナーにもテープを置いているのに対し、ダイソーではより専門的な用途のコーナーに集約されている傾向があります。
品揃え
ダイソーで販売されている絶縁テープは、黒色が最も一般的です。
サイズは幅19mm、長さ10m程度の標準的なものが多くパッケージに「電気絶縁用ビニルテープ」と明記されています。
価格はもちろん110円(税込)で一時的な補修や家庭内での簡単なDIYであれば、十分な品質を持っていると考えられます。
ただし店舗の規模や在庫状況によっては、取り扱いがない場合もあります。
複数の店舗を回るか、事前に電話で在庫を確認すると確実でしょう。
キャンドゥで絶縁テープは買えるのか
キャンドゥでも、絶縁テープを取り扱っている店舗は存在します。
しかしセリアやダイソーと比較すると、その遭遇率はやや低いかもしれません。
キャンドゥは文房具や雑貨などデザイン性を重視した商品ラインナップに強みがあるため、専門的な工具や補修用品の品揃えは店舗の規模に大きく左右される傾向があります。
工具・DIYコーナーや文房具コーナー
もしキャンドゥで絶縁テープを探すのであればダイソーと同様に「工具・DIYコーナー」や、文房具コーナーのテープ類が集まっている場所を確認してみてください。
見つかる可能性のある製品としてはやはり黒色の標準的な「電気絶縁用ビニールテープ」が主となります。
もし近隣のキャンドゥで見つからない場合は無理に探し回るよりも、ダイソーやホームセンターなどより確実に取り扱いのある店舗へ足を運ぶ方が効率的かもしれません。
100均キャンドゥで買えるビニールテープ
前述の通りキャンドゥで「電気絶縁用」と明記されたテープを見つけるのは、店舗によっては難しい場合があります。
一方で一般的な工作・装飾用のビニールテープであれば、多くの店舗で取り扱いがあります。
文房具コーナー
キャンドゥのビニールテープは、文房具コーナーに置かれていることがほとんどです。
品揃えの特徴としては、セリアと同様に基本的なカラーバリエーションが揃っている点が挙げられます。
黒、白、赤、青、黄、緑といった単色のものが一般的で手帳のデコレーションや小物の色分け、工作材料として活用できます。
注意点
繰り返しますがこれらのカラフルなビニールテープは、電気の絶縁を目的とした製品ではありません。
パッケージに「電気絶縁用」の記載がない限り、電気配線には絶対に使用しないようにしてください。
あくまで、電気と関係のない用途で楽しむためのアイテムと理解しておくことが大切です。
結局、絶縁テープはどこで買えるまとめ
ここまで100均の状況を中心に見てきましたが、絶縁テープを購入できる場所は他にもあります。
それぞれの場所の特徴を理解し、目的や緊急度に応じて最適な購入先を選びましょう。
購入場所 | 特徴 | メリット | デメリット |
ホームセンター | 最も確実な購入先。種類やサイズ、色が豊富。 | 専門的な製品や耐熱・耐候性の高い製品も見つかる。 | 100均に比べると価格は高め。 |
100円ショップ | 安価で手軽に購入できる。 | とにかく安い。緊急時に近くにあれば便利。 | 品揃えが不安定。「電気絶縁用」の記載確認が必須。 |
家電量販店 | 工具や電材を扱うコーナーで販売。 | 他の電気製品と一緒に購入できる。 | 種類は限定的で、価格もやや高め。 |
通販サイト | Amazonや楽天市場、モノタロウなど。 | 品揃えが最も豊富。まとめ買いでお得になることも。 | すぐに手に入らない。送料がかかる場合がある。 |
専門電材店 | プロ向けの高品質な製品が揃う。 | 非常に専門的で高品質な製品が手に入る。 | 一般の人が入りにくい場合がある。 |
このように今すぐ必要で品質にもこだわりたいならホームセンター、とにかく安く手に入れたいなら100均(ただし要確認)、特定の製品を探しているなら通販サイトというように使い分けるのが賢い選択と言えます。
セリアで絶縁テープを選ぶポイント
※画像はイメージです:100円ライフスタイル作成
セリアを含む100円ショップで絶縁テープを選ぶ際に、失敗や後悔をしないための重要なポイントを、箇条書きでまとめます。
この記事の内容
- 絶縁テープとビニールテープは全く別の製品であると認識する
- セリアでは「文房具」または「DIY・工具」コーナーを探す
- 目的が電気配線の保護なら、必ず「電気絶縁用」の表記を確認する
総括
- JIS規格(JIS C 2336)の記載があれば、より信頼性が高い
- パッケージに記載されている対応電圧(例:600V以下)を確認する
- 色だけで選ばない。特にカラフルなものは装飾用の可能性が高い
- もし「電気絶縁用」が見つからなければ、それは単なるビニールテープと判断する
- ダイソーやキャンドゥなど他の100均も探してみる価値はある
- 店舗によって在庫状況は大きく異なることを理解しておく
- 緊急でなければ、品揃えの豊富なホームセンターや通販の利用も検討する
- テープの幅や長さが用途に適しているか確認する
- テープを巻く際は、少し引っ張りながら半分ずつ重ねて巻くのが基本
- 安全のため、最低でも2周以上は巻きつける
- 高温になる場所や屋外での使用には、専用の耐熱・耐候性テープを選ぶ
- 最終的に、安全に関わる重要な作業では、100均製品で済ませず専門品を選ぶ意識を持つ